9月8日(土) 17:30~18:30 マスメディアの中の人からみたLGBT

 

近年、マスメディアに取り上げられるようになり急速に認知度が上がった「LGBT」という言葉。
当事者からは見えない、外側から見たLGBTとはどんな姿なのか?
 世の中と当事者をつなぐ、マスメディアの中の人に聞けるイベントです。

どんな思いを持っているのか、LGBT報道をどう捉えているのか、 なんとなくマスメディアが遠い存在に感じている人にはぜひ、報道の現場の声を聞いてみていただきたいです。
そしてこんな報道のやり方はやだよ!って声も投げかけることも大事です。
 そして、今後の性的マイノリティの報道がどうあったら、世の中との素敵な架け橋になるのかをゆるーく話しませんか。

ゲストの小倉さんは性的マイノリティの取材をしている某公共電波現役記者。
噂では毎日忙しく日々の食事はコンビニでサンドイッチやおにぎりしか食べてないような不摂生な生活をしてるとのこと。
今一番不安なのは「孤独死」、、 そんなことも持ち前の明るい性格で話してくれます。

※そんな小倉さんと対談してくれるメディア関係様募集します! 雑誌テレビWEB等どこからの方でも大丈夫です。

 

入場料:無料
※定員は30名程度となります
※途中退場、途中入場、自由なかんじです。1日いても大歓迎!
※食べ物飲み物持ち込み自由です。ゴミはお持ち帰りください。
※足湯カフェどん浴キックオフイベントのため、無料になります。
(ドネーション箱もあるので是非面白かったらご支援おねがいします!)
※履物は脱いでお上がりいただきます。まだ工事前なので足湯には入れません…ご了承ください。
※ご参加の方は主旨をご理解の上、皆さんが楽しく話せる会となるようにご協力ください。
参加者の方にトークの進行に差し支える言動があるとスタッフが判断した場合、途中退出いただく場合がありますのでご了承ください。

※このイベントは終了いたしました

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小倉真依

1984生まれ。記者。渋谷区担当になったことがきっかけで、性的マイノリティーの人たちの取材を始める。パートナーシップ制度の自治体の動きや家族をつくりたい同性カップルたちを取材。子どもが欲しい、また子育てしている同性カップルを取材して番組で放送。

 

マスメディアの中の人からみたLGBT レポ

 

記者2人を招いてインタビューを交えながらのトークショーが始まった。
 

開口一番、さとこの口から衝撃の一言が。
「ぶっちゃけLGBTの人の取材ってめんどくさくない?」
会場はどっと笑いに包まれた。

自分とははるか遠くの世界のように感じる中、LGBTについて懸命に調べ、取材を続けるのはなぜなのか?
当事者から見ても熱く取材をするのはなぜなのか?
 
小倉さんは警察や東北の地震での被災者への取材、渋谷区の行政へのインタビュー...
また、最近では家族のかたちを中心に取材することが多い。

小倉さん曰く、"こどまっぷ"という団体に所属し、LGBTも子どもを当たり前に持ちたいとおもえるように活動をしてるさとこから情熱を強く感じたからだと回答していた。
 
そんな中、子連れ記者のネコさんと、一児の親である丸山しげさんとの間で、子育ての環境について対話が始まった。

ネコさん曰く、まだまだ日本では、育児や家事を女性がすることがスタンダードとなっている。
働く女性としての育児への時間の割き方、根強く残る性別役割分業を傍目に、働きながら子育てをしやすくするような働きかけが必要だと説いていた。

 

普段とは逆の立場、取材される側に回った記者のお二人

取材の現場において、ジェンダーギャップを感じることはあるかと吉野さんから質問があがった。
女性の記者がLGBTの取材をすることが多いように感じることがあるそう。

LGBTの取材をするうえで、「もし私がこの人の立場であればどう考えるか」と常に心の中に置いているそう。

一人ひとりが自分らしく生きることを追求していくと、だれかと生きることにも繋がるのではないか。
同姓カップルだけでなく、事実婚、里親…。
家族の分だけ家族の形がある。

また、近年LGBTブームが起こっていることについては、世の中に広がっているのはいいことなのかもしれないが、記者として、誤解のないように伝えることを大切にしていると語った。

しかし、LGBTについて発信しているにも関わらず、社内は実は保守的だそう。
就業規則や福利厚生など、矛盾点はいくつもある。
熱意ある取材へのエネルギーを社内に向けられないジレンマや葛藤はぬぐえない。
 
究極のリアルな取材を目の当たりにし、記者として、いや一人の人間として、他者と真摯に向き合う姿を感じた。

余談になるが、ネコさんのお子さんの天真爛漫さに終始会場が和やかな雰囲気に包まれた。