9月15日(月) 11:30～12:30 ソーシャルメディアから発信するLGBT
今や大きな影響力を持つようになったソーシャルメディア。
当事者自身での発信は、LGBTの理解を広める大きな力となっています。
ただ、LGBT当時者が自分のセクシュアリティをオープンにしてソーシャルメディアへ出るのは、とても勇気が要ること。
自分で発信をしていこうと考えるまでにどんな過程があったのか、 今はどのような思いで発信をしているのか、 これからLGBTの世の中への発信の形はどのようになっていくか…などなど
ソーシャルメディアの活用に意識の低さをみせるどん浴チームが彼らの会話についていけるのか？！
そんなあれこれをオフラインで話す機会、とっても貴重です。 ぜひ生の声を聞いてみませんか。
入場料：無料
※定員は30名程度となります
※途中退場、途中入場、自由なかんじです。1日いても大歓迎！
※食べ物飲み物持ち込み自由です。ゴミはお持ち帰りください。
※足湯カフェどん浴キックオフイベントのため、無料になります。
（ドネーション箱もあるので是非面白かったらご支援おねがいします！）
※履物は脱いでお上がりいただきます。まだ工事前なので足湯には入れません…ご了承ください。
※ご参加の方は主旨をご理解の上、皆さんが楽しく話せる会となるようにご協力ください。
参加者の方にトークの進行に差し支える言動があるとスタッフが判断した場合、途中退出いただく場合がありますのでご了承ください。
※このイベントは終了いたしました
かずえちゃん
1982年生まれ。2016年に、LGBTの人が生きにくい現実を変えたいと思ったことがきっかけでYouTubeでの動画投稿を始める。日本では数少ないゲイのYouTuberとして、自身のカミングアウトストーリーから、ゲイあるある、旅行など、様々な動画を配信し人気を博している。その活動が朝日新聞コラム「ひと」で紹介された。NHK Eテレのバリバラ発「LGBT温泉」に出演。
松岡宗嗣(Soshi Matsuoka)
1994年愛知県名古屋市生まれ。一般社団法人fair代表理事。明治大学政治経済学部卒。HuffPost等でLGBTに関する記事を執筆。教育機関や企業、自治体等で多数研修や講演を行う。2015年、LGBTを理解・支援したいと思う「ALLY（アライ）」を増やす日本初のキャンペーンMEIJI ALLY WEEKを主催。一般社団法人fairではLGBTに関する政策や法制度を中心とした情報発信や、啓発キャンペーン等を行っている。
トークイベント「ソーシャルメディアから発信するLGBT」レポ
いつもポジティブで明るい動画を配信しているかずえちゃんと、法律や制度など真面目な発信が多い松岡さん。
両極端の２人がどん浴でどんなトークを繰り広げるのか？浴衣（女性用！）を羽織り、届いたばかりの足湯に漬かってまったりトーク、スタートです！
どん浴メンバーに強引に渡された浴衣を羽織るお二人。よくお似合いです。
今でこそオープンリーゲイのかずえちゃんも最初はずっと隠してきたそう。
仕事を辞めてカナダで暮らした時、LGBTが普通に暮らしている様子を見てようやく自分も自由になれた。
この気持ちを日本でも伝えるため、最初はブログを始めるつもりだったかずえちゃんをyoutuberの道に導いたのは同郷福井出身のyoutuberかずちゃんねるさん。
「絶対youtubeがいい」と勧められるがまま始めてみたものの、
「最初は何を動画にしていいか分からなかったから、妹の自宅でスムージーを作る動画をアップしました」
今も特にLGBTを意識した動画を撮るのではなくて、日常の色々なかずえちゃんを紹介しているだけ。ゲイというのはひとつの側面でしかないとのこと。
“え、かずえちゃ んってゲイなの？”という反響も！
一方、名古屋出身の松岡さんは高校卒業後に上京。
家族 や友達、大学内など周囲の理解を得られて「自分はたまたまラッキーだった」という。
それでも、SNSなどを見ると自身のセクシュアリティで苦しんでいるたくさんの人たちがいる。その人たちが安心して暮らせるようになるには法律やルールの整備が必要だと考え、本格的に情報発信や啓発活動をするようになったそう。
いつも真面目な発信をしている松岡さんがたこ焼きを頬張る貴重な写真です
そんな強い思いを持ったお２人ですが、Webで活動する上で切っても切り離せないのがアンチの存在。
自分のことに対しては何を言われても平気だというかずえちゃんでも家族への誹謗中傷 コメントだけは許せないという。
それでもかずえちゃんはファンが守ってくれている、と嬉しそうに話してくれました。
自分と真剣に議論したい方と、ただ単に攻撃をしたい方は一目瞭然だと松岡さんは言います。
「まじめに意見をくださる方は本当にありがたい。でも自分はTwitterでは議論しないと決めているので、ネット上なら長文でやりとりできる場か、もしくは直接会って話してほしい」
SNSやwebメディアを駆使する松岡さんですが、ネット上で見るのと、直接話をするのとではその人の印象が全く違うと話されていることがとても印象的でした。
ここで話題は最近のSNS事情に。ひと昔前はmixiのような長文で語るスタイル、それがFB、 twitterと短文になり、今ではインスタのように画像だけでもOK。
今の小学生にはTikTokを活用す る子もいるそう。今やSNSは一部の大人のものではなく学生も簡単に発信できる時代になりまし た。
そんな中で、これからのお二人は。
松岡さんは「“法整備”というマクロの部分はこれからもしっかりと発信していきたいけど、“自分 の日常”というミクロの部分も並行して大事にしていきたい」とのこと。
LGBT関連の最新ニュース を知りたい方は松岡さんのtwitterをフォロー！
「今まで失敗した動画はない！」というかずえちゃんは11月11日の世界カミングアウトデーに向 けて、今年も「LGBT100人カミングアウト動画」を製作中。
「今度は松岡くんとスムージーを作る動画を撮ろうかな」とノリノリでした。普段の松岡さんとは違った一面が見れるかも？
動画で見るまんまのかずえちゃんと、いつものお堅い（笑）イメージとは違ったソフトな松岡さん、 お２人とも貴重なトークありがとうございました！
written by タエス
photos by ダイスケ
かずえちゃん、松岡さん、ご出演ありがとうございました！